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中医学の立場からみた歯科治療



私たちのからだや脳は年齢とともに衰えていきます。特に女性は40歳前後を境に更年期に入ると、不定愁訴が現れ、肌や髪の輝きは消え始め、閉経を迎えます。男性も「男性の更年期」といわれるように、髪の毛が薄くなったり白髪になり、歯茎は弱り、精力は落ちてきます。記憶力や運動能力も低下します。こうした老化現象は早くから始まる人と、80歳でも元気はつらつの方がいらっしゃるように、人によって差が大きいことも確かです。老化の原因は様々ですが、西医ではその中でもホルモン(特に女性ホルモン)の分泌と「血管のサビ=過酸化物質の蓄積」などをあげ、食事、運動、タバコなどの生活習慣も重く見ています。

中医学(中国漢方)では腎に蓄えられている「腎精」と呼ばれる物質を非常に重視しています。腎精は発育、成長、生殖をコントロールするほか、脳の動きを促進、血管の若さを保つなど広範な働きをもつ生命の源で、目・耳・骨および血管の老化と密接な関係があるとしています。

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歯周病

歯周病とは字のごとく歯の周りの組織が侵される病気です。最初のうちは歯肉(歯ぐき)だけに炎症が見られる歯肉炎と言われる状態ですが、さらに進行すると歯を支えている骨が溶けてなくなる歯周炎になります。ここで大切なのは、歯肉炎の状態であれば治すのが比較的簡単ですが、歯を支えている骨がなくなってくると(歯周炎)治すのが難しくなります。特に歯周病は自覚症状が少なくすみやかに進行する病気のため注意が必要です。

歯周病を予防するためには、基本的には原因となる細菌を除去すること、つまり日頃のブラッシングが必要不可欠となります。特に正しい磨き方を習慣づけることが大事で、歯肉炎の段階であれば、正しい磨き方で治ります。「歯を磨いている」という人は多いのですが、本当に磨けている人は少ないと思われます。歯周病細菌を正しいブラッシングによって除去することは基本的な習慣として大切であり、それに併せて歯並び・かみ合わせ・詰め物・かぶせ物・入れ歯の不具合・口呼吸・ストレス・不規則な生活・全身疾患(糖尿病、高血圧症や骨粗しょう症など)などを考慮にいれなければなりません。以下に歯周病のチェック項目を示しますのでご自分で試してみてください。一つでも該当すれば歯周病にかかっている確率が高くなりますので、お気軽にご相談下さい。

歯周病と全身とのかかわり
 歯というのは言うまでもなく,私たちにとって大切なものです.特にこれからの高齢化社会において,お口の健康は楽しく話したり,美味しく食べたりできることで,活力の源となります.しかし,その歯や歯ぐきが痛んだり,かむと痛い,歯がぐらぐらするなど調子が悪くなり,あげくの果てに歯を失ってしまうことがしばしばあります.そして,歯を失った後でもっと大切にすればよかったと後悔するものなのです.
歯を失う原因の中でもこれから最も気を付けなくてはならないものに,歯周病という歯ぐきの病気があります.
 日本人の80歳で残っている歯は平均約8本であり,歯周病は,40歳以降に歯を失っていく大きな原因となっております.平成5年度の歯科疾患実態調査によると35から44歳の27%が歯周病に罹患しており,歯肉炎も含めると,81.2%に症状が認められるというのが現状です.
なぜ,これだけ多くの人が歯周病にかかってしまっているのでしょうか.
それは,歯周病というのは自覚症状が少なくすみやかに進行する病気だからです.


1.歯周病とは
 歯周病は,字のごとく歯の周りの組織が侵される病気です.最初のうちは,歯肉(歯ぐき)だけに炎症がみられる歯肉炎と言われる状態ですが,さらに進行すると歯を支えている骨が溶けてなくなる歯周炎になります.
ここで大切なのは,歯肉炎の状態であれば,治すのが比較的簡単ですが,歯を支えている骨がなくなってくると(歯周炎の状態)治すことが難しくなります.
歯が抜ける過程では骨粗鬆症と同じメカニズムが働いていると考えられており,そのまま放置しておくと歯が抜けてしまいます.「歯の一本や二本ぐらい抜けてもいいや」と言う安易な気持ちが重大な問題を引き起こすことになるのです.

そこで歯周病の原因をおおまかに大きく三つに分けると以下のようになります.

1)口の中の細菌とのかかわり
  歯と歯肉の間に歯垢がたまると,その中は細菌の住家になっており,細菌のだす毒素によって歯肉の炎症が引き起こされます.また,歯ぐきと歯の間の溝(歯周ポケットと言われる)には空気の嫌いな(偏性嫌気性)の悪玉細菌が繁殖しこの細菌の毒素によって骨を溶かす細胞(破骨細胞)が出現し歯槽骨を溶かしてしまいます.これが歯周病のメカニズムです.

2)生活習慣とのかかわり
  喫煙,不規則な生活やストレス,歯の食いしばりや歯ぎしりなどのリスクファクターによって歯を支える歯肉や骨の炎症を拡大します.

3)体の病気とのかかわり
  全身疾患とのかかわりも深く,糖尿病などの体の免疫力が低下する病気にかかっていると感染しやすく歯周病が進行しやすくなり,またいったん罹患すると治癒不全を引き起こしたりします.また,歯や歯ぐきの痛みのために食事がとれず低血糖に陥ったり,歯の喪失で咀嚼ができず丸飲みする結果,食事の摂取量の調整がしにくくなったりします.
これらのことから,歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼすことが知られてきたため,歯周病の人は糖尿病に,糖尿病の人は歯周病に注意し,予防を行っていく必要があります.
その他の報告で,重度の歯周病にかかっている妊婦の早産の危険性は,かかっていない人の8倍もあると言われています.このように歯周病は全身ととてもかかわり深いのです.


2.歯周病の予防
以上のように歯周病の主因は細菌であり,基本的には,原因となる細菌を除去すること,つまり日頃のブラッシングが必要不可欠となります.(セルフケア)
正しい磨き方を習慣づけることが大事で歯肉炎の段階であれば,正しい磨き方を習慣づけることで治ります.「歯を磨いている.」という人は多いのですが,本当に磨けている人は以外と少ないと思われます.
また,ブラッシングができていれば十分とも言えません.なぜなら,リスクファクターによって歯周病の進行が増幅されるからなのです.
歯周病細菌を正しいブラッシングによって除去することは,基本的な習慣(セルフケア)で,それに併せてリスクファクターとしての歯並び,かみ合わせ,詰め物,被せ物や入れ歯の不具合,口呼吸,ストレス,不規則な生活,全身疾患(糖尿病,高血圧症,骨粗鬆症など)などを考慮にいれなければなりません.
21世紀を迎え歯科医療の技術,概念はめざましい進歩をとげており,診療に対する痛み,不安などは解消されてきております.単に虫歯一本を診るだけでなく,口の中全体,強いては体全体の健康を診ていく必要があります.歯医者に行くのは怖い,気が乗らないと言われるのはわかりますが,悪くなってからでは遅いのです.歯科医院にて十分な診査と説明を受け,口の中の健康を取り戻すことが体の健康管理につながっていくのです.
以下に歯周病のチェック項目を示しますのでご自分で一度試してみて下さい.一つでも該当すれば歯周病に罹患している確率が高くなりますので一度かかりつけの歯科医に相談されてはどうでしょうか.

 □歯がヌルヌル,ざらざらする感じがある.
 □歯を磨いたり硬い物を食べると歯ぐきから血が出る.
 □歯ぐきが腫れて,血色が悪い.
 □冷たい水が歯や歯ぐきにしみる.
 □いままでより歯が長くなったり,歯並びが悪くなった気がする.
 □朝起きたとき,口の中がネバネバしたり,口臭がある.
 □歯と歯の間に物が良くはさまる.
 □歯がぐらついて,食べ物がかみづらい.

最後に,歯が抜けたまま放置していたり,部分入れ歯が合っていない場合も注意が必要です.歯は健康な状態でバランス良くかんでいることが重要なのです.
歯周病が進行している場合は,ブラッシングだけでは治らないので歯科医によるプロフェショナルケア(スケーリング,かみ合わせの調整など)が必要となります.もちろん,自分自身で治そう思う気持ち(セルフケア)が大切なのは言うまでもありません.
健康な口元は明るい笑顔の基本なのです.それが全身の健康に大きくかかわっているのです.いつまでも健康ですてきな明るい笑顔でいたいものですね.

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